シントピックリーディング

デジタル出版に関するセミナーを行ってから、出版や原稿執筆に関するご相談がまた増えてまいりました。その中で、もっとも多いのが「原稿執筆のコツ」です。

出版するハードルが下がったと言えど、やはり課題は原稿。いざ、出版すると心に決めても原稿をどうやって書けば良いのか迷ってしまうという方も少なくないでしょう。今回は、私自身が執筆を行う際によく使う方法「シントピックリーディング」についてご紹介致します。

シントピックリーディングとは

私がこの「シントピックリーディング」に出会ったのは神田昌典氏の著書「[新版]あなたもいままでの10倍速く本が読める」でした。私の読書体験やその後のWEB活用、執筆活動に大きな影響を与えている1冊です。

簡単にこの「シントピックリーディング」を説明すると、複数冊の書籍を手の取り一気に読み進め、自分自身の解決したい課題のヒントをその書籍群の中から見つけるという読書法です。

一般的な読書法と違うのは、文字を追い著者の言いたいことや著者が発見したことなどをインストールする読書ではなく、自分自身の課題にフォーカスして、その問題解決のためにヒントを探るという読書といったところです。

私が初めてこのシントピックリーディングを実践して大きな成果を上げたのは、2007年頃だったと記憶しています。当時勤務していた会社の社長から全くの畑違いだった「ファイナンシャルプランナーになってくれないか」との依頼があり、国家試験用の教材と住宅ローン関連の書籍でシントピックリーディングを行い、試験に合格することが出来ました。

その後は、初めてサポートするクライアントの業界を理解するために専門書などを買いあさり実践。業界背景や専門用語などをインプットし、WEB活用や集客、ホームページの原稿作成に取り組み、結果を残すことが出来ました。

このように、シントピックリーディングは、同ジャンルや同一テーマに沿って執筆された書籍をまとめて読む方法とは別に、テーマの異なる書籍を集め読書する方法の2種類があります。

2種類あるシントピックリーディングと執筆の関係

デジタル出版の原稿を執筆する際に必要になることは、あなた自身がお持ちの実績や事例となりますが、これだけを綴っても、読者は自慢話を聞かされているようで何の面白みもありません。そして、そんな出版を行ったところで、読者が本業の顧客となってくれることは期待できません。

そのためには、その事例や実績を裏付ける第3者の研究結果や事例とヒモつける必要があるわけです。この場合、同じ業界の中から見つけることも有効ですが、異なった業界でも同じような事例の背景を見つけることができれば、よりユニークな書籍を出版することが出来ます。

たとえば、企業組織論とチームスポーツの事例や集団学習といった教育現場の事例と組み合わせると面白いですし、家族論などと組み合わせても面白いでしょう。この他、メイクアップ関連やネイルなどなら、美術関連や建築関連の事例の中からアートコンセプトが近い事例などを引用するという方法もあります。

実際に引用して出版物に掲載する場合は、引用先の承諾を得る必要がある場合もありますから、注意が必要です。しかし、直接引用の他に著作権を気にしなくても良い「関節引用」という方法があります。

私はこの方法をたまに用います。

関節引用とは、たとえば「昔読んだ本に・・・と書いてあったように記憶しています。詳細を忘れてしまったのは申し訳ありませんが…」と言った風に出典元の記憶が曖昧なことや「記憶が曖昧なため」と「事例」という『事実』を提示するのではなく、考え方や感じ方、ものの味方などを読者に提案するわけです。

ひとつの事例を違った角度から捉えて執筆することで、より読者にあなたが伝えたいことを正確に伝えることも出来ますし、場合によっては、多岐にわたる感覚を持つ読者をカバーできる文章を書き上げることが出来るようになります。もちろん、そういったいくつかの視点から捉えた事例に対する解釈を掲載することで、原稿に必要な文字数を増やすことも出来るわけです。

執筆時に有効なシントピックリーディング

原稿を執筆する際に有効なシントピックリーディングは、書きたいテーマに沿った書籍を2冊。そしてその業界に付随するであろう書籍を2冊。そして最近注目されている書籍を1冊と直接的な関連性は薄く感じられるものの、数年前に人気だった書籍と、それらの書籍をあなたの本棚から抜き出した後に、あなたの気を引いた1冊の計7冊をチョイスして1冊20分程度でマーキングとピッキング(キーワードの抜き出し)を行うシントピックリーディングです。

私たちが請け負っている出版には、極稀に叩き台原稿を代行して作成する場合があります。これは出版希望のクライアントが本業が忙しい場合などにその執筆労力を軽減させるためのオプションサービスではありますが、専門性の高い原稿の場合は、クライアントからの推薦書を数冊購入したりお借りしてシントピックリーディングの書籍群の一部とします。

そこから、著者へのインタビューと書籍から読者に伝えたいイメージをヒヤリングし、必要に応じて過激な表現を得意としている別の著者の書籍を交えたり、業界の遍歴などを伝える必要がある場合は、歴史や時系列に沿った記述がなされている書籍を含めてシントピックリーディングを行います。

執筆を終えるまでは、このシントピックリーディングに使った書籍はすぐに読み返せるようにデスクにおいておき、インタービュービデオとメモを参考に執筆を続けます。

この原稿執筆の代行オプションは現在代表の松村しか出来ない作業ですので、どうしても高額になってしまいます。ですので、あまりおすすめはしていませんし、表にも出していないオプションです。そしていくら金額を積まれてもテーマによってはお断りする場合も少なくありません。

そのため、あなたが原稿を書き始める前には、このシントピックリーディングを行う前と終了後に、出版したい内容に関して、ビデオカメラの前に座って、読者に語りかけるように、もしくは、特定の既にいるお客さんに語りかけるよう、又は説得するように話しかけたものを撮影してみてください。

そのビデオを見ながら書き起こすと、シントピックリーディングとの相乗効果で、より充実した執筆と出版を実現できるようになります。

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