本の原稿を書く前に

 最近、なにやら電子書籍界隈が騒がしくなってきていますね…(汗)でも、気を付けてくださいね!これは、電子書籍や「新興市場」に限らないことではありますが、成功事例を見る場合には、その「成功事例に関連する人物」も一緒に見る必要があります。←ここを見落とすと、簡単に「単なる分析屋」の上手い話しに乗せられてしまいます。

 単なるお金儲けだけをしたいのでしたら、国内外問わず顕著でインパクトのある成功事例をかき集めて読者を煽ることで、商品やサービスへの購買に繋げることも不可能ではありませんが、結局「確率論」の世界に突入せざるを得ません。

「たくさん集めて、その一部だけが買う」と言う図式です。

この図式を電子書籍に当てはめると、本商品を売る前に大量の電子書籍を売らなければならなくなってしまいます。

本業の顧客を獲得する営業ツールとして出版を望む場合、そもそも本当に売りたいものは、今手元にある商品や今現在も提供しているサービスのはずです。

その「本商品」「本サービス」の顧客を獲得するため、または自社のブランディングや信頼獲得のために「書籍」と言うツールを使うわけなのですが、その「書籍を大量に売らなければ」その読者の中から顧客を獲得するのは難しいとする「電子書籍」や「出版」の成功ノウハウは売るものを増やすだけ、目先をぶらすだけで何の意味もありません。

そこで、営業ツールとしての書籍を出版したいと思い立って始めに着手することは本の原稿を書く前に大切なこととは、2つの企画を設計することです。

原稿を書き始める前に準備する「2つの企画」

ひとつ目の「企画」とは、出版企画です。

出版企画とは、その書籍をどのように広めて、そこからどのような読者を獲得するのか。そのために今出来る事と準備すべきことを整理し、もう一度、出版することが、本当に営業ツールとなりうるのかを検討しなければならないわけです。

これをやらなければ、いくら原稿を書いたところで、結果を出すことはできません。加えて、原稿を書く時間だけ営業(セールス)にかける時間をとられてしまいますので、本末転倒となってしまいます。

2つ目の企画というのは、「書籍企画」です。

書籍企画と言うのは、出版企画を踏まえて、書籍テーマやメインメッセージ(「ビッグアイデア」と言います)を決定し、そのテーマを誰に伝えるのか。そして、そのメッセージをより伝えやすくするためには、どのような構成で話しを進めていくのかを決定します。

ここまで決まると、大枠での「章立て」が決まります。この章立てを基に電子書籍でリリースする分割本の冊数が決定します。

また、ビッグアイデアを読者に伝え、読者を顧客に変えるためには、そのビッグアイデアを伝える市場に対するあなたの立ち位置を決めなければなりません。

いわゆる、ポジショニングです。

これらのことが決定していれば、論述だろうと事例過多な原稿だろうと、論点はぶれることなく読者にメッセージを伝えることができる原稿を書くことができます。

 読者を顧客に変える出版は、出版したら終わりではありません。

デジタル出版でもっとも大切なことは「運用」

読者を顧客に変える出版は、運用が全てです。そのために、在庫コストや増刷コストが必要のない電子書籍やPOD本を利用するわけです(電子書籍もPOD本も在庫を持たずデジタルデータを出版するだけですので「デジタル出版」と私たちは呼んでいます)。

 ただ、そうは言うものの、今すぐ「出版企画」を設計したいところかもしれませんが、私の知る限り従来の商業出版でも再び騒ぎ出した電子書籍界隈の話しの中でも、このような「営業ツールとしての出版」を行って、成果を出した著者、もしくは、その成功に直接寄与した人物が後悔している事例をみることはできませんので、そもそもの「出版企画」の設計が難しいのではないでしょうか。

 次回のニュースレターでは、この「出版企画」を設計した事例を紹介しながら、より深く「出版企画」というものや「営業ツールとしての出版」のことを理解して頂ける内容をお届けしたいと思います。

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