教材をデジタルで出版する

 社員教育やよりよい人財を確保することを目的とした出版と言う方法が、近年の電子書籍技術、そして在庫を必要としないプリント・オン・デマンドという出版方法を併せ持つことで可能になりました。

既に私たちの出版サポートを通じ、講演や講習会、一般公募から開催する勉強会などで使用する教材を電子書籍とプリント・オン・デマンドによる「紙の教材」として出版を行うプロジェクトがスタートしています。この定期的に開催される勉強会などに関しては、どれだけの受講者が集まるのかが不明と言う課題や、勉強会やセミナーの時間的制約などといった問題を克服するために、教材を一般販売することで緩和できないかと言ったアイデアから構想が始まりました。

 どれだけ集まるか判らない、そして、どれほどの頻度で講習会や勉強会を開催するのがベターなのか、また、それらを開催できるのか…。
そんな肝心なことが不明なまま、在庫を抱える一般的な出版を行うことは、リスクでしかなかったわけです。

そのため、当初はYouTubeやVimeoなどを使った「動画講座」を実施してみてはどうかと言う声も上がりました。動画講座のメリットは、開催側、そして受講生の時間的制約や場所的な制約から解放されます。主催者が講師を外部から雇う場合には、その費用も1度きりで良いので収益性も高いビジネスとして期待できます。しかし…

動画よりなぜ、出版を重視する企業が増えているのか

企業が会社のPRや商品やサービスを紹介したり、日頃の情報発信を行うのに動画を撮影しホームページに掲載するといったプロモーションが一時流行しましたし、今でもFacebookやinstagramに掲載された動画は人気です。そして、この動画ブームの火付け役でもあり牽引役でもあるYouTubeの存在は、確かに大きな影響力を持っています。

しかし、実際に動画を発信し続けている企業、動画を使って費用を回収し、収益に繋げている現在進行形の事例は、日々減少傾向にあります。ここ数年は雨後の筍のように、新たな企業が参入し、そして離れていくと言った状況のようです。

では、なぜ、このような現象が起こっているのでしょうか…

 私たちは、これまで動画講座も実施してきましたし、今でも書籍と連動した動画講座を配信していますし、代表の松村はプロモーションやブランディング、そして出版を通してどのようなビジネス展開を計っていくのかなどの講演や勉強会で講師を務めています。

そんな中、ある方から商品のプロジェクトに関する相談を頂いた時に、商品を買うかどうか、また、講習会に参加するかどうかを実際にその講習会で使う教材を手にしてもらって判断頂くと言うアイデアを今後私たちが採用していくと言う話をしたところ、そのアイデアをそのままプロジェクトに使うことはできないかとオファーを頂いたのです。

彼らは次のように抱える問題を告白してくれました。

「動画を撮影し、ウェブサイトに掲載したとしても、視聴数を稼ぐためのプロモーションに投資が必要になります。ホームページにアクセスを獲得するためにも検索広告を出稿したり、SNSに投稿したりとプロモーション作業が必要ですが、私たちにはそのノウハウがありません。もちろん教材を出版したとしても、それらのプロモーションは必要ですが、書籍だとインターネットを使ったONラインでのプロモーションの他に、インターネットを介さないOFFラインでのプロモーションもできるようになると思いますし…(後略)」

 ONラインでのプロモーションは、費用対効果などの面から様々な企業が取り入れていますが、その分、媒体も増え、ライバルも増え、なかなか思うような結果に結びつけることができずに悩まれている企業も少なくありません。「今更OFFライン?」という人達も少なくありませんが、OFFラインでの人と人の直接的な接触は、人間関係や信頼と言ったコアな繋がりを育むため、小手先の最新テクニックを学ぶための投資を行うより、これまで慣れ親しんだ人と人との関わりの上にプロモーションを行うことができる出版に彼らは賛同してくれたわけです。

なぜ、出版が採用に有効なのか

 人と人のコアな繋がりを育む出版を使ったプロモーションが、なぜ、社員教育や採用に有効なのかと言うと、これは、はじめ副産物として誕生したメリットでした。

すでに、OFFラインでの繋がりがある友人や顧客との会話の中で、今出版に向けて原稿を書いているという話題が上がるようになると「その原稿読ませてもらえませんか?」との声が返ってくるようになり、私たちのところには、出版前の原稿を配布させることはできないかと言う相談が入るようになったのです。

 そして、原稿を読んだ彼らの友人や顧客の中からプロジェクトに賛同する人達が生まれ、そして、一緒に働くことを希望する人が現れ出したのです。この人達は、既にプロジェクトに関するビジョンや詳細を教材として出版される前の原稿から学んでいます。更に原稿の中から学ぶ際に「もう少し詳細を知りたい」ところや「判りにくかった」ところ、そして、賛同できるところと、主旨が美味く伝わっていなかったところを明確にすることができたのです。

彼らは、出版される前の原稿を読み、興味を持ったことが自分に適していることなのかを判断し、教材として出版される原稿から学びを深め、プロジェクトへの参加を希望してきたわけなのです。

もちろん、こう言った事例が何100例もあるわけではありません。特異な稀なケースかも知れません。しかし、この教材を一般販売すると決めた企業は、教材を自費出版し、講習に参加する人達だけに対して販売する以上のメリットをこの教材の一般販売に感じ、デメリットを克服するための準備を始めました。

彼らは、原稿を修正する際に次のような話もしてくれました。

「もし、同じことを動画でしていたら、修正するのに、多大な時間と労力が必要だったと思います。編集でパートを差し替えるだけでも、撮影スタッフを招集しなければなりませんでしたし、繋ぎ部分の修正を加えるために、前後のパートも取り直さなければ行けないとも感じます。でも、書籍だと各パートを担当する人が、その人それぞれのスケジュールに併せて、原稿を修正し、メールとメッセージで校正することができました。」

出版物を手にした社員が急成長

 これまでにも会社社長や実力者が商業出版を通じ、本を世の中に発表することは数多くありました。社長が出版した書物を必読書としている企業が幾つかありますが、読まされる社員の多くが、そこから学びを得たと言うよりも業務の一環で一読した程度で、稀に出世欲の強いスタッフが、その本をネタに社長とのコミュニケーションを図ったり、会社の方針を先読みなどし業績アップに繋げている人材もいます。

社内読本として、社内共有物としてしまえば、今後も社長の自伝的な書物は、そう言った一部の人材にとって教材の意味を持つようになるでしょうが、これが一般的にも販売されている書物となれば、また違った特性を書の出版物は得るようになります。

 しかし、社内共有物は社員ひとり一人の私物ではないため、取り扱いが慎重になります。書物に書き込みはできませんし、付箋やドッグイヤーなどを付けることもできません。ノートに書き写すとなれば、かなり意識の高い人物しか、そのようなことは行わないでしょう。

また、ある経営者が原稿を執筆している最中に中途採用で入社した新人に、この原稿を読むことを進めたところ、意欲旺盛なこの新人は、むさぼるようにその原稿を読み、質問をその経営者に返してきたそうです。

原稿を書いていたこの経営者も、一般読者に向けた書籍を書いていたのですが、やはり業界内の常識を前提に文章を進めていっていたため、一般的には難しいところなどもあったようで、その修正をこの新人からの質問で改めたことができたと言います。

そして、この中途採用者も、経営者が執筆した書物を通じて業界のことを学び、他の社員と業界の知識レベルでは肩を並べるようになっていると言います。

社員教育用の教材を一般販売する出版を行う際には、もちろん、企業秘密を漏らすわけにはいきません。企業秘密を明らかにせず、その企業がもつ強みを書籍の中で伝える文章構成になっていくのですが、この過程を経ることで、その企業秘密を知る社内スタッフは、「なぜ、秘密なのか」を強く感じることができるようになります。

ここに、社内ロイヤリティが育まれ、社長が直接口では伝えにくい、「我が社の魅力」をスタッフは感じるようになり、そこで働くやり甲斐のようなものを芽生えさせていくわけなのです。

さらに、社員教育用に出版した書物は、一般販売されていますので、その書籍に共感した読者が採用に応募してくることもあるでしょう。通常の商業出版なら「売れる本」を書かなければなりませんが、私たちがサポートするデジタル出版は、在庫リスク、売れ残りリスクがありませんので、それに備える必要もありません。

あなたが伝えたいメッセージを書籍を通じて発信することができるわけです。そして、その書物は、電子書籍と言うフォーマットでも、また紙本として、時にはフルカラー書物として出版することができます。通常の自費出版のように100冊や1,000冊印刷する必要もありません。通常、書店にそれらの本が並ぶことはありませんが、印刷と製本にコストが必要ない分、費用を抑えた出版が可能になりますし、在庫を抱える必要がありませんので、改訂版もスムーズに出版できるようになるわけです。

動画用の原稿をそのまま出版したら…

 最後に、私たちが動画プロモーションを行う頻度を減少させていったエピソードをご紹介します。

2015年秋に、私たちは動画講座を収録し、リリースしました。その反響を受け、第2弾、第3弾を企画していたのですが、この動画講座の原稿を電子書籍として出版してみてはどうだろうかと言うアイデアが浮上し、そのままリリースを行いました。

 結果として、書籍のみで十二分な効果を発揮したため、未だにこの動画講座は撮影されていません。それどころか、この頃リリースしていた動画講座を書き起こした書籍の売れ行きも好調で、また、そこからの反響も多く、もちろん、動画講座よりも書籍の方が価格が安いために、今では、動画講座は、書籍購入者へのプレゼント講座へとその位置づけを変化させました。

 私たちは、この時の反省を踏まえ、動画を撮影する前には、その原稿を出版し、動画が必要かどうかを検証するようにしています。動画には動画のメリットがありますので、動画を使ったプロモーションやビジネスモデルを否定することはありません。しかし、私たちは、動画を視聴している人達の状況と集中レベル、読書をしている方々の、その状況や集中レベルなどを比較し、そして、再視聴と再読比率、伝達(口コミ)のし易さ、販促プラットフォームの優位性(YouTubeとAmazon)などを検証した結果、出版を優先させるようになったわけです。

出版ノウハウもお伝えしています

 電子書籍を出版する最大のメリットは、出版社を通さなくても、私たちに依頼せずとも出版することができるところにあります。プリント・オン・デマンドによる出版の場合は、このようなメリットはなくなってしまいますが、教材や採用に関する書物を継続的に出版する場合は、やはり「自社出版」が、コスト的にも、改訂版や修正など作業的な面から見てもいくつものメリットがあります。

私たちは、このメリットを最大限にあなたにも享受頂けるよう、出版ノウハウもお伝えしています。

 出版社である私たちが、出版ノウハウをお伝えするメリットがどこにあるのか?なぜ、それこそ企業秘密を売り物にするには「裏があるのではないか?」と不審に思われる方もいらっしゃるかもしれません。私たちは出版社である前にプロモーションや企画を作り上げるお手伝いをする会社でした。現在は、そのプロモーションや企画を作り上げるのにもっとも理想的な方法として出版に行きついていると言うわけです。

この出版ノウハウを広くお伝えすることで、私たちは、また新たな出版社を生み出すことになります。その結果、この新たな出版社には新たなプロモーションのアイデアが生まれるでしょうし、私たちとはまた違った出版の魅力を発掘する企業が生まれてくることだと思います。そのもっとも近い現場に私たちが携わり、その感性に触れるチャンスに恵まれるのでしたら、私たちは、出版ノウハウをお伝えすると言うわけなのです。

このページでは、デジタル出版に関するメリットばかりのお話しになってしまいましたが、デメリットも、もちろん存在します。業界や企業体が異なれば、このメリットもデメリットも変化すると私たちは感じています。まずは、ご雑談ください。

あなたにあった出版方法や原稿を創るお手伝いをさせて頂きます。

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