読書体験が及ぼす影響力

 もし、あなたが出版を通してご自身のビジネスを拡大したり拡散したいとお考えなら、従来通りの「執筆家」や「作家」をイメージして原稿を書いてはいけません。ハリーポッターの作家ジョアン・ローリングが、何を考えあのファンタジー世界を描いたのか、彼女が伝えたかったことがなぜ、「ファンタジー」という世界観に表現されたのか…そして、実際に彼女のメッセージは読者に届いたのか…。

もしかすると、この作品は読み物としてだけベストセラーとなり、商業ストーリーとしてだけ成功を収めただけで、彼女が伝えたかったメッセージは何ひとつ伝わっていないとしたら…

きっと、こんなことを考えながら、ハリーポッターを始めとするベストセラー本をお読みになったことがあるという方は少ないことでしょう。私たちの出版サービスを選ばれるほとんどの方が「ビジネス書」の出版を希望されています。仮に現在、電子書籍、紙書籍の別を問わず出版されている書籍が…いいえ、これまであなたがお読みになったビジネス書を通じて、あなたが体感した読書体験を振り返りながら、執筆に取りかからなければ、売れず、読まれず、玉石混淆の自費出版時代の中に埋もれてしまう結果となってしまいます。

ここでは、まず、「メッセージを届ける出版」をテーマに、「その他の情報伝達手段」と「読書」による情報伝達の違いについて見ていきたいと思います。そして、それらを踏まえて、あなたがどのような原稿を書くと、デジタル出版で成功できるのかを解説したいと思います。もちろん、2016年8月にはじまったAmazonの月額980円での電子書籍読み放題サービス「Amazon Unlimited」を攻略する構成や出版企画もご案内致します。

文字情報と言うシンプルな情報伝達によって読者に与える影響は…


読書体験が及ぼす影響

 まず、あなたが執筆する書籍を通じて読者が体験することを想像する前に考えておかなければならないことがあります。それは、あなたは出版を通して本来営んでいるビジネスで顧客を獲得したり、ビジネスを拡散することを目的に執筆されるのですから、「読書」と言う環境がどういったものなのかをイメージする必要がありわけです。

しいて言えば「読書をする人」とはどんな人達かと言うこと。

具体的に言うと、「本を読む人」と「テレビを見る人」。「本を読む環境」と「セミナーで話を聴く環境」もしくは、本を読んでいる際の集中力と動画を見ている際の集中力の違いを見ていくと言った具合です。

 まず、簡単なイメージから想像していくと、「本を読む人」には「真面目な人」というイメージがありませんか?これに比べて「テレビを見る人」や「動画を見る人」「ラジオを聞く人」のイメージは多岐にわたってしまい、そのイメージを掌握し辛いと言うことはないでしょうか。

子供の頃を想像してみてください。「何してたの?」と大人から聞かれた子供が「本を読んでた!」と応えると決まって大人は「真面目だね〜」「偉いね〜」と褒めますよね。それに対して大人から「何してたの?」と聞かれて「テレビ見てた」「動画見てた」と応えた子供に対しては、どんな返答を大人はしますか?

 そして、おそらくこのページに記載された「文字情報」を読んでいるあなたは、現在、高い集中力をもって、真面目にこの文面を読み込んでいるのではないでしょうか。

さて、ご質問です。

あなたが、顧客として迎え入れるとしたら「真面目な人」を望みますか?
それとも、雑多な属性を把握しにくい多様な方々を顧客として迎え入れたいと思いますか?

 私なら、真面目な方を顧客として迎え入れたいと考えます。

もちろん、たとえ雑多でもより多くの方を顧客として迎え入れたいとお考えの方もいらっしゃることでしょうし、その方が「儲かる」と考える方も少なくないと思います。別にそう言った考え方でビジネスを営むことが悪いとか良いと言うような話ではなく、これは私たち自身の考え方で、どちらを選ぶにしても、それはあなたのビジネス方針によるところです。そして、「雑多な属性で把握しにくい多種多様な方々を顧客としたい」という方針にデジタル出版は向いていません。

なぜなら、書籍と言う文字情報はシンプルな情報しか伝達できません。情報がシンプルな故に読者の想像力や集中状態によって、その影響力は異なります。

冒頭で紹介している画像のように、読者を本の世界に引き込むことができれば、旅行していることも忘れ、自分が雲の上に乗っていることも忘れて、読書に耽させることもできますし、ファンタジーの世界に引き込むことだってできます。

きっとあなたもこれまでの読書体験の中から、すばらしいビジネス書に出会った際には、より多くのビジネスアイデアが浮かんだり、お客さんを集める方法やそこで紹介されているシステムなどにどんどん興味を持って、著者のビジネスに引き込まれていったということが、一度や二度はあるのではないでしょうか。

そして、それとは逆に、タイトルに興味を持って買ってみた本でも、途中で『自分には関係ない』と著者のビジネスからはなれていったと言う体験もあったのではないでしょうか。

それも、全く「売り込み」は、されていないのに…

 では、少し、書籍や読書から離れてみましょう。

 今、あなたは私たちのホームページの文章をお読み頂いています。ホームページとはまさにビジネスを伝える媒体ですし、このページにあなたがどのようにしてたどり着いてくださったのかを、今の私は把握できていませんが、きっと何かしらの検索キーワードをGoogleに打ち込みこのウェブサイトにたどり着いたと言う方もいれば、私たちのSNSの投稿をキッカケに、ページの見出しなどに興味を持ち、お読みくださっていることだと思います。

そして、このウェブサイトがコーポレートサイトだと理解した瞬間から、何かしらの「売り込み」が待ち構えていると感じている事でしょう。

お察しの通り、私たちのウェブサイトでは「出版サービス」を紹介し「私たちが取り組むデジタル出版」をセールスするために運営されています。ですから、今のあなたは、私たちのサービスを見極めるために、そしてあなた自身に適した出版サービスを見つけるために、このページやこのウェブサイトに書かれていることを吟味していることと思います。

 しかし、これまでお読みになったビジネス書を読んでいる際に、今感じているような「何かを売り込まれる」というプレッシャーや「書籍の内容を吟味する」という姿勢は存在しましたか?きっと、そんなことに身構えることなく「次は何が書いてあるのだろう」と興味を持って読み進み、その興味が途中で薄れた本は読み終えずに本棚に飾られているのではないでしょうか。

では、話をあなたのビジネスを拡大・拡散するという本題に戻しましょう。

読書以外の文字情報とそれ以外の情報伝達が与える影響

 書籍に書かれた文字情報を通じて読者に与える影響とウェブサイトに書かれた文字情報が閲覧者に与える影響の違いは整理できたと思います。では、メールマガジンなら如何でしょうか。インターネットから離れて、会報誌や定期的に郵送されるニュースレターなどのOFFラインでの文字媒体を想像してみてください。これらに関しては、その企業が提供する情報やサービスの中から、あなた自身に適した情報とサービスを見つけるために講読されていることでしょうから、「売り込まれる」というプレッシャーと言うよりも、より積極的に意識が購買に向いている状態で、どちらかと言うと、「内容を吟味する」という姿勢で文字情報を追っているのではないでしょうか。

 では、動画で考えてみましょう。

きっと、あなたも動画を使ったビジネス・プロモーション手法に一度や二度興味を持ったことがあるかもしれません。もしかすると、今も行っているかもしれませんね。

「映像と音」というのは、様々な情報を発信します。視聴者はまさに、視覚と聴覚を使って情報を受け取ります。より多くの情報が飛び込んでくると、人の脳はそれを処理することに忙しくなり、自ら想像するという働きが抑制されてしまいます。ですから、洗練された映像は販売力が高いわけです。(テレビショッピングが良い例ですね)

しかし、洗練されていない映像は逆効果でしかありません。

 背景、声のトーンや喋り方に表情。服装に登場人物のルックス、そして髪型。男性なのか女性なのか、更に若いのか中年なのか…。洗練されたテレビショッピングなどでは、これらすべての要素をターゲット顧客層にマッチした構成になっていて、出演者は、それ相応の訓練を受けています。そして、そこには文字で書かれた台本があります。

 素人さんが見よう見真似で撮影した動画は、話し方に違和感があったり、照明が不適切だったりするため、本来もっている出演者の良いところが陰ってしまうケースも少なくありません。そして、それを補うために「テロップ」や「効果音」を使うこともあり、動画の長さも大きく関係してきます。

 では、あなたが動画を見ていたシーンを少し想像してみてください。ウェブセミナーなどがお好きな方は、そのウェブセミナーを視聴していた時を思い出してみてください。

YouTube動画を見ていた場合、どのくらい集中していましたか?何かを売り込まれると感じていましたか?もしかすると、目的の動画を見る前に流れるコマーシャルを邪魔臭く感じたのではないでしょうか。

 無料のウェブセミナーを視聴した体験がある方なら、きっと、その放映時間は制限されていたのではありませんか?でも、数日後に再放送されていたり、全く同じものが後日また「期間限定」といって放映されていたのではありませんか?そして、そのウェブセミナーを見ている10分ないし1時間程度の時間、あなたは時間を拘束されていたのではないでしょうか。

では、なぜ、動画は視聴者を拘束しなければならないのでしょうか…

集中状態の違いと媒体特性

 人は、その集中レベルや状態が異なれば、そこから受け取ることができる情報の質も異なり、好感度まで違ってきます。動画やテレビショッピングなどに代表する「映像と音」の世界では、より多くの情報を脳に送り込むため、高いレベルでの集中状態が長続きしません。そのため、その集中状態を持続させるために環境を制御する必要があるわけです。

映画館などはその典型的な例です。

 逆に文字情報と言うのは、情報量が少ないだけにより長くその集中状態を持続することができ、息抜きも読者のタイミングで行われますので、情報を受け取っている最中はより高い集中状態にあると言えます。更に言えば、集中する対象が「視覚」に絞られていますので、もうひとつの情報感知感覚である「聴覚」をシャットダウンする場合もあります。読書に耽っていて「呼ばれたことを気付かなかった」「周りの音が聞こえなくなった」という経験は誰もが経験積みのことです。

自発的な集中状態を人は日常の中で作り出しますので、これは「日常」ということができます。

しかし、強制的な集中状態と言うのは、「非日常」に当ります。

では、あなたのサービスは「非日常」を提供するものでしょうか。それとも「日常をより良くする」ためのものでしょうか。もしかすると、それまで顧客が「非日常」と諦めていた「憧れの日常」「理想な日常」を「現実」にするためのものかもしれませんね。

 非日常を提供するサービスに関してのデジタル出版プロジェクトを私たちは今、幾つか手がけていますが、やはり「日常を良くするサービス」「憧れの日常を実現するサービス」の方が、圧倒的にこのデジタル出版には向いていますし費用も比較的少なくて済みます。そして、やはり後者の方が定期的に安定した読者から顧客への変換を可能にしているのも後者です。

その理由は、読者自身が「自発的に作り出した集中状態」という日常の延長線上から著者のメッセージを受け取り、その日常の選択の中から、著者が提供しているサービスを手にするので、そのサービスや商品を使うことが日常化し、顧客として定着しやすいと言う流れを生み出すからに他なりません。

 そして、文字情報を得ながら読者は、その「新たな日常」をイメージした結果、著者が提供するサービスや商品を使って実際にその「新たな日常」を手に入れるため、リピーターが増え、顧客が定着し、更なる欲求をかき立て、既に一度「新たな日常」として欲求を叶えてくれた著者を信頼し、次の欲求の充足もその著者に期待すると言うわけなのです。

では、そういった書籍をどのようにして書いていけば良いのでしょうか…

Kindle Unlimitedを攻略する原稿の書き方

Kindle Unlimitedというのは、Amazonが提供している月額980円での電子書籍読み放題のサービスですが、デジタル出版を行うのなら、電子書籍だけではなくプリント・オン・デマンドを使った「紙本」の執筆も視野に入れることがとても有効です。

電子書籍の場合は、紙の本のように重量感がありませんし、ページをめくって「どのくらい読み進めたのか」「あとどのくらいで読み終えられるのか」といった「読了感」を味わうことができません。読了感と言うのは達成感です。人は「達成感」という快感を味わうために、集中力を持続させる努力をします。

紙の本を読む場合は、章立てで区切って「今日はここまで」と読書を止め、「あと半分くらいかな〜」だったり、「今日はちっとも読めなかったな」と、めくったページの厚さで「本を読むこと」という満足感を内容に対する満足感以外に感じることができます。しかし、電子書籍の場合はそれができません。(面白いことに人は「読書をする」と言う行為に満足感を覚える人は多いのですが、「テレビを見た」「動画を見た」と言うことに満足感を得られる人はそんなに多くはありません。

Kindle本の場合は「この章を読み終えるまであと○パーセント」という表示も出ますが、この表示に気付いていない人も少なからずいらっしゃることを念頭に置いてあなたは原稿を書く必要があるわけです。そのため、電子書籍には「読み切りサイズ」の本が多数存在しています。そして読み切りサイズですので数100円で販売されています。

 読み切りサイズの本というのは、読書スピードが速い方で1時間以内に読めるような文量です。これが概ね2万文字から3万文字程度と言われています。しかし、既にご提案している通り、デジタル出版を行うのなら電子書籍と紙本の出版がおすすめですので、この文字数では紙本はペラッペラの薄い本になってしまい、逆に紙本を手にした方の満足度が下がってしまいます。

そこで、電子書籍のシリーズ化という原稿構成が必要になってきます。

概ね、6万文字から7万文字程度の書籍なら7mm程度の紙本を出版することができます。ちょっと薄い感じもしますが、コンビニやキヨスクなどでも売られている本に多いサイズ感の書籍となります。そして、紙本は印刷と製本コストがかかりますので、本体価格を少し高めに設定する必要があります(そうでないと、あなたが受け取る印税がなくなります)。

 書籍は売れることによって「印税(著作権使用料)」が発生し、著者の報酬となるのがこれまでの出版でした。しかし、Amazon Kindle Unlimited(月額制の読み放題サービス)のスタートにより、直接的な売上ではなく「どれだけ読まれたか」によって報酬が発生すると言った新しいカタチが生まれました。これまでにも、この「読まれたページ数に応じたAmazonからの報酬」は存在していましたが、その割合は極めて低いものでした。しかし、この新サービス(Kindle Unlimited)によって、印税報酬と既読ページボーナスの割合は逆転傾向にあります。

 国内の電子書籍販売プラットフォームのシェア率を見ても、電子書籍を出版する以上、このAmazonの新サービスを攻略し、報酬を獲得しながら初期投資を回収し書籍からの売上を確保しつつも、読者を顧客に変えていく取り組みが必須となっていきます。こう言った現状の中、紙書籍を出版できる文量に相当する原稿は電子書籍2冊分以上のボリュームとなるため、様々なリスクヘッジを可能とします。

例えば、冒頭に当る1万文字程度をKindle Unlimited対象の電子書籍とし、残り6万文字の原稿を3万文字ずつに分割し読み放題サービスの非対象電子書籍としながら印税報酬を獲得するという出版の仕方や当初はすべて対象書籍としてリリースしておき、既読ページ数傾向をデータ化し振り分けを実行するなどの工夫を行うわけです。(少しややこしい話になってきましたね。私たちのサービスを通じた著者さんの出版物に関しては、すべて私たちの方で管理運営致しておりますので、このあたりの運営はお任せ頂けます。)

また、紙書籍はプリント・オン・デマンド方式(POD)で販売されるために、在庫を必要としませんので通常の自費出版から比べれば、初期投資は低く抑えることができます。

この利点を活かしながらOFFラインでの販促協力を仰げる企業や店舗とタイアップし相乗効果をもたらすデジタル出版の方法もあります。先述の通り、POD書籍は読者からの発注に応じて1冊から印刷・製本され、本体価格の中からその必要経費が差し引かれますので、同じ7万文字の書籍でも電子書籍の販売価格よりも高額になってしまいます。Amazonの販売ページに訪れた読者は「電子書籍800円、プリント・オン・デマンド書籍1,000円」という表示を見れば、どうしても「紙で読みたい」という方以外は、「800円の電子書籍」を購入するようになることでしょう。このような価格のコントラストを活かしながら購買意欲を引き上げる工夫もあるわけなのです。

 具体的に実際の原稿をどのように構成しどのように書いていくのが、Kindle Unlimitedを攻略しながら読者を顧客に変えていくのかに関しては、商品やサービスの特性、今行われているWEB活用の内容やOFFラインでの販促に関する得手不得手などを包括的に見ていく必要がありますので、一概にWEBページ上で解説できるものではありません。そのため、最新の事例などはメールマガジンにて配信中ですので、ご購読ください。

また、ご相談は無料にて田和待っておりますので、お気軽に書きよりお問い合わせください。

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では、なぜ、電子書籍の販売プラットフォームはAmazon以外にも数多あるのに、Amazonにこだわっているのか…FacebookやGoogleの仕様変更に左右されることを嫌いながら、なぜ、Amazonに限ってサポートしているのかを次のlist-yajirushi『なぜ、Amazonにこだわっているのか』で、ご案内しましょう。