電子書籍を販売するポータルサイトは、Amazon以外に楽天の「kobo」やAppleのiBooksの他、無数と言っていいほどの電子書籍の販売サイトがありますが…


なぜ、Amazonにこだわっているのか

 私たちがなぜ、電子書籍の販売プラットフォームをAmazonのKindleに絞って行っているのかと言うと、理由は幾つかあります。まず、電子書籍の自力出版に関するインターネット上の情報でも良く見かける通り、世界最大級の通販サイトだと言うこと。世界最大級の通販サイトと言うことは日本以外に住む日本人に向けても何の手間無しに電子書籍を売ることができる他、電子書籍と関連づけた商品をAmazonを通じて販売できると言うメリットがあります。

販売者が1つのアカウントで商品を販売すると言うことは、購入者も1つのアカウントであなたの商品や書籍を買うことができると言うことです。また、Amazonの国内新サービスになる前に諸外国でテストされ、Amazonが蓄えているビッグデータに基づいて、日本版のサービスがリリースされていると言う利点もここには含まれます。

 次に私たちが目に付けたのは「Amazonサイクル」と呼んでいるAmazon特有の仕組みです(詳しくは左記リンクからご確認ください)。例えば、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」や著者ページ。時折Amazonから送られてくる「おススメ商品」や過去チェックした商品をAmazonのスマートフォンアプリなどでトップページで表示してくれる機能など、個々のユーザーにマッチした商品をお勧めしてくれるAmazonの機能が秀逸なこと。そして、Amazonは楽天やApple以上にFacebookとGoogleを攻略しきっていると言う点です。

 例えば、FacebookでAmazonのFacebookページをフォローしていると、Amazonのサイト内で検索したものが、Facebookに広告として表示されます。また、あなたの書籍に関連するキーワードでGoogle検索が行われた場合、Amazonはそのキーワードに関連した書籍の一覧ページを検索連動型の広告として表示させてくれます。

 更にAmazonのレビューには楽天のように「レビューを書いて割引」などが出来ない上に、「さくら(自作自演・やらせ)レビュー」を排除してくれるクリーンさが存在するため、レビューを参考にするレベルの高い読者を獲得することもできるようになるわけです。

 もちろん、こう言った機能的なサービスは楽天もAppleも導入しているかもしれませんし、今後導入してくるかもしれません。私たちはすべてのプラットフォームを研究するほど暇ではありませんし、第一、インターネットだけで著者さん方の書籍をプロモーションするつもりもありません。そう言った意味では、これらのサービスに加えプリント・オン・デマンド方式での出版も可能なAmazonで一括管理した方が、著者さん自身、メインの業務に専念することができますし、私たちも書籍を通じた著者のビジネス拡大や拡散に労力をかけることができるようになると言うわけなのです。

リスク分散か一点突破か

 外部サイトを使った販売方法は、ある種「Amazonが万が一」というリスクに備えていないとも言えます。しかし、2012年から始まったと言っていい電子書籍市場やプリント・オン・デマンド市場と言う新しい市場の中で、様々な電子書籍販売プラットフォームを使うことで「Amazonの万が一」に備えるリスクヘッジの必要性と、Amazonを使った電子書籍を始めとするデジタル出版の活用方法を確立するために「そのリスク」を甘んじて受ける一点突破のどちらを選ぶかと言えば、きっと多くの方が私たちと同じ後者を選ぶことでしょう。

 私たちが電子書籍の出版事業に参入した2015年には、既にKindle以外に楽天koboやAppleのiBooksもメジャーな活動をしていましたが、攻略サイトを分散せずにAmazonに集中した結果、大きな功績を残すことができ、今では他の電子書籍出版会社や自費出版会社、大手商業出版社が参入できない、独自の領域をたった1年足らずで作り上げることができました。ただ、もちろん、この領域は大きなものではありません。更に言えば、大きな領域ではないので大手は参入する必要もないと言えなくもありませんが、お陰で私たちは大手が意識していない領域から著者を獲得することができていますし、今後もその獲得は続くことでしょう。

 なぜ、そのようなことが可能かと言いますと、私たちは「売れる著者」を探していないからです。これは、決してご依頼くださる方々や出版を希望しているあなたの書籍が売れないと言っているわけではありません。著者としての実績や時代の潮流だけを意識した著者の発掘や出版には興味がないと言うことなのです。また、執筆家の育成を目的としている出版社でもなく、あくまでも出版を通してビジネス全般を底上げし、拡大、拡散するお手伝いに専念した出版社として私たちは活動を続けていきたいと考えているのです。

 ですので、そんな状況の中から生まれたベストセラー作家候補として大手出版社のお眼鏡にかかった著者さんや出版物に関しては、出版契約を解除させて頂いたり、版権を移譲する手続きをもって、晴れて著者活動や執筆家活動に専念できるフィールドに立って頂きたいと考えています。やはり、そのフィールドに関しては、私たちのような出版社は、大手出版社には到底及ばないと考えていますし、その土俵で戦うつもりは始めからございません。

今後もAmazonだけにこだわり続けるのか

 私たちのデジタル出版という企業プロモーションの手法を今後もAmazonだけにこだわって続けるのかと聞かれれば、「Amazonが傾かない限り、私たちはそうしながらOFFラインを強めていく」と答えることでしょう。ただし、AmazonがApple TVやChromeキャストを閉め出したようにAppleがAmazon Kindleアプリを閉め出すようになれば、状況は変化せざるを得ないかもしれません。しかし、私たち中小企業はインターネットを活用する以上、ある程度はネット上の巨人の力を借りる必要があり、それらの影響を受け続けなければならないのも事実です。

しかし、これらのネット上の巨人が立ち入れない領域があります。それがOFFラインの世界です。OFFラインで地盤を固めながら、コミュニティや協力態勢を確立し、その時々のインターネット事情の中から使えるものだけをチョイスして活用させて頂く。

そういったOFFラインでの盤石の態勢を整えていくために、私たちは、デジタル出版事業を共に手がけてくれるパートナー企業を募集し、出版事業者を拡大、連携するための取り組みを行っております。詳しくはlist-yajirushi『出版事業者拡大の取り組み』をご覧ください。

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